《作家インタビュー》作家:なかがわ寛奈

~画家として~

東京、神奈川を中心に積極的に活動を続ける、なかがわ寛奈さん。華やかな笑顔が印象的ななかがわ寛奈さん。一見おとなしい女性かと思いきや、いざお話を伺ってみると真直ぐな努力家!作品を描く上で欠かせない「哲学的要素」はどの作品も必見である。そんななかがわ寛奈氏にとって絵画とは??作家活動についても話してくれました。 

―名前の由来を教えてください。

なかがわ寛奈 絵を見るのも描くのも頭を使うのが大好きなんです。「頭の「ナカガワカンナイ」」で、「なかがわ寛奈」とつけようと!

―いつから活動されていたんですか?また活動される(絵を描く)きっかけを教えてください。

なかがわ寛奈 2010年くらいから絵を描くということを始めました。きっかけは、地元から関東に出てきたときに、自分自身疲れてしまった時期がありました。俗にいう「病んでた」時期があった。その際に、ある事象に対し、ミクロな視点で追及したことがあったんです。一見その事象は「規則性」や「法則性」は無いと思っていたが、究極的に追及をしていったら中に「仕組み」や「法則性」を見つけてしまい楽しい!と。しかし見つけたは良いもののその時の楽しくなった気持ちを文字にできない自分もいたんです。なので、その文字にはできない規則性や法則性等の「物事の仕組み」を表現したいと思い、絵を描き始めたんです。絵であれば、表現できると。

 

―本格的に描きだしたのは?

なかがわ寛奈 アーティストとして、始めたのは4年くらい前の2013年くらいからですかね。その時期から、個展や展示会に出し始めました。個展を開こうと思ったきっかけは、自分が描いた作品を「人に見てほしい」と思ったから♪子どもが良いものができたときに「見て見て~」って思う感覚が芽生えたため個展を開き始めました。

―画家になろうと思い始めたのはいつごろからですか?

なかがわ寛奈  画家になろうと意識したことはないですね。今は絵を描くことが多いですが、昔は文章を書くことが好きだったんです。ポエムや詩をたくさん書いていた。

―客観的になかがわさんの絵は「どう理解すれば良いかわからない」と思う作品もあると思います。なかがわさんはその感想についてどうおもいますか?

なかがわ寛奈  それで良いと思います。作品を観てくれた人が自分の頭で考えてくれればそれで良い。たとえそこで考えの「答え」がでないとしても良いと思っています。
答えが出ないということが物事にはあること。答えがで無いことが楽しいっと思ってもらえれば良いですね。

―誰かの影響はありましたか?

なかがわ寛奈  画風で影響を受けたのが「ヤン・シュヴァンクマエイル」特に映像作品の「対話の可能性」という作品は影響を受けました。

生き方としてはテレビのドキュメンタリーで「特撮映画の爆発シーン」だけを撮影している人です。その人が美しい爆発シーンを撮るためだけに生きてる人、を見たときに、「自分の興味のあることだけを進めていけばいい」と思えるようになりました。

画家は、サルバドール・ダリが好きです。

作品は「曼陀羅」に非常に影響を受けました。

―ご自身の画風の強みこだわりを教えてください。

なかがわ寛奈 私の作品は「 仕組み 」を描いています。一見したらわけがわからない作品でも、私の作品には「必ず」、仕組みや法則性があります。何度も見てもらって、その法則性を見つけ出してもらいたいです。スルメのような作品が多いのが強みです(笑)後は、作品には
・キモさ
・かわいさ
・シュール
の観点を入れるようにしています。楽しいんです。

―画風から感じてほしいテーマはなんですか?

なかがわ寛奈 作品を観た人に「頭を使って」作品をみてほしいですね。これはどうゆうことなんだろう・・。なんでだだろう・・等のイマジネーション(想像)を使って作品を観てほしいんです。現代の人は、「答え」をすぐに与えられることに慣れていて、すぐに「ググれ」ば答えが出る世の中ですから。自分から答えを探すことを「現代の人間」はしなくなってきているようにも感じます。知りたいとか詩的好奇心を大事にしてほしい!人に私の作品を観てもらい、知りたいと思う気持ち(知的好奇心)をもっと養ってほしいんです。

―画家としての喜び、楽しみ、逆に辛いことはありますか?

なかがわ寛奈 楽しみは、自分で描きたいと思ったものがしっかりと完璧に描けたときは楽しいですね。喜びは私の作品をみた人が「なんでこんな絵を描いているんだろう?」や「この絵の解釈はこうなのかなぁ~?」等、観客が自分の脳みそをフル回転して考えてくれるのを見るのは喜びです。辛いことは、絵が売れないということです。

―描くときの頭の中の完成図は、クリアにあるんですか?

なかがわ寛奈 完成図はあります。しかし、描いていくとなかなか完成図通りなることはありません。

―気分転換のためにしていることやマイブームはありますか?

なかがわ寛奈 湯船にゆっくりと長く浸かることです!湯船に入ると「無」の状態になることができるんです。入浴剤にも、気を使っていて今は、「クナイプ」っというメーカーの「バスソルト」の入浴剤がお気に入りです。匂いもよくてそこまで値段もしないのでお勧めです!

―今後の活動について、目標や夢を教えてほしい。

なかがわ寛奈 夢は、絵を描くこと「周辺」でやりたいと思ったことをすべてやりたい!あとデカい絵を描きたいと思っております。来年にキャンパスサイズ100号くらい大きな絵を描いてみたい。まずは来年初めに展示を開催しますのでそれを成功させたいです。

「interactive-YOUTH-」展​

2018年1月29日~2月3日
銀座ギャラリー檜B.Cにて

「究極のEros」展

2018年2月5日~2月10日
銀座stage-1にて

ぜひ遊びに来てください。

≪2017年12月23日に行われたライブペイントの様子はこちら↓≫

【ういりお+なかがわ寛奈 Live Paint Performance】

【画家】:なかがわ寛奈
【紹介】1984年生まれ・富山県出身
日本(関東)で主に活動中の画家・アーティストです。
人生はつまるところ喜劇だ。ときに哲学的で、ときに滑稽で、ときに気持ち悪くて、なんだか謎だらけ。クスッと笑えて、ぞっとできる。そんな絵を描いています。おもしろいことを考えてそれを実行する喜びこそが私の幸せです。

【HP】:http://kannanakagawa.wixsite.com/artsite

インタビュアー:宇山大紀

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